ブースは「伝達力」が命

ブースの購入&使い回しはデメリットが多い

2022.12.07

デザインチーム・川島です。
当社へお問い合わせくださる方の中には「ブースを使い回す」ことが展示会出展時の最重要事項と捉えている方がたまにいらっしゃいます。そういった方は、出展製品や出展サービスの訴求を軽視しがちです。そもそも「なぜ展示会に出展するのか?」という本来の目的を忘れてしまっていると感じます。
「1年で複数の展示会に出展するのだから、ブースを購入して使い回せればコストが下がる」と考える気持ちも分からなくはありません。ただし、その理屈は正しいのでしょうか?以下の理由により、当社ではブースの使い回しを推奨しません。
<その1>出展する複数の展示会の小間条件が同じとは限らない
<その2>ブース購入の初期投資が大きい
<その3>購入したブースの保管/管理/運搬にもコストがかかる
<その1>「出展する複数の展示会の小間条件が同じとは限らない」については多くの方が軽視しがちな点ですが、とても重要なポイントです。展示会ブースは小間の条件に合わせてレイアウトする必要があります。ブースを購入してしまうと、同じレイアウトに縛られてしまいます。二つの展示会に出展すると仮定して、その二つの展示会の小間条件がまったく同じである可能性は低いです。無理に同じレイアウトを採用して出展効果が下がってしまっては本末転倒です。展示会に出展する以上、まず何よりも出展効果を高めるためのレイアウトにすることが大切です。「ブースを使い回すこと」が優先されるのは間違いです。
<その2>「ブース購入の初期投資が大きい」も見過ごせないポイントです。現在の展示会で見られるほとんどのブースはレンタル品で作られています。もし使い回すために購入するとなると、レンタルのおよそ3~5倍程度の初期投資がかかります。成功するかどうか分からない時点で、イニシャルコストを高めることは得策ではありません。
<その3>「購入したブースの保管/管理/運搬にもコストがかかる」も忘れてはいけません。いざ購入したブース。さて、保管はどうするのでしょうか?運搬はどうしますか?設営撤去は誰がやるのですか?管理は面倒ではありませんか?「装飾会社に任せれば良い」と思われるかも知れませんが、当然のことながら保管費・運搬費・設営撤去費が発生します。それらを払ってでもブースを購入した方が得でしょうか?よく考えなければならないでしょう。
上記3点のことから、ブースを購入して使い回すことにはデメリットが多いことをご理解いただけると思います。「何が何でもブースは使い回す」と考えるのではなく、「どうすれば出展製品や出展サービスがお客様に伝わるか?」と考えを改め、ブースはレンタルで装飾することをお勧めします。
当社のお客様の中にも年間10回以上のご出展をされている企業様が複数いらっしゃいますが、どの企業様も毎回レンタルされています。そして毎回出展の成果を出されています。