ブースは、6m×5.4mの三面開放ブースです。
三面開放ブースの場合、様々な方向から来場者に視認されるので、より広い角度から看板が視認できるようブースを看板がぐるりと取り囲むこのような看板形状が訴求に適しています。
さらに、このブースの場合、ブース前方の左右の通路が来場が多く通る通路として考えられるので、この左右の通路から視認がされやすいよう、前方に縦型看板を設置しています。
縦型看板の利点については、
コチラのブログに詳しく書いています。
この縦型看板は、多くの来場者がブースで最初に目にする看板となります。いわばブースの「顔」であり「表札」のような看板です。
しかし、「表札」と違う点は、表札のように「名前(名称)」を記載するのではないということです。
看板を見ていただくと、この出展社様の出展製品は「キーウォーカーWEBクローラー」という名称になりますが、その名称は一切書かれていません。
出展社名すら小さく下の方にあるだけです。
この看板に製品名やブランド名を記載する必要性があまりないので、このようなデザイン・コピーにしたのです。
これを飲食店の看板などで例えると、看板に製品名称や社名のみ記載するということは、蕎麦屋の看板に「木村屋」などと店名だけを書いていたりするようなものです。
何が売られているか記載せず、「木村屋」と書かれているだけでは、通りがかりの人も、その店に蕎麦が売られているとは気づかずに通り過ぎてしまうでしょう。
看板にしっかり「蕎麦」と記載することで、初めてそのお店に蕎麦が売られていることを歩行者にも認識してもらえるのです。
そのため、展示会ブースの看板にも、来場者様が一目見て「このブースにはこういった商材があるのか!」と分かっていただく工夫が必要になってきます。
こちらの出展社様の場合、商材はウェブ上の多種多様なサイトに対して、ルールに基づきサイト内のリンクを周期的に巡回し、該当ページにあるデータを収集するWEBクローラーというシステムです。
収集・抽出されたデータを分析することで、価格戦略、営業リスト作成、不動産相場取得、ホテル料金、残室数の抽出、AIの学習用データ収集、メディアの自動運用、ルーチン業務の自動化など様々な用途で活用できます。
そのため、まず来場者様に「このブースにはデータを収集し分析するシステムがあるのか!」と認識してもらうため、看板には大きく「収集&分析」と記載しました。
この展示会が「Web&デジタルマーケティングEXPO」ということから、Web関連のシステムであることは周知なはずですので、「収集&分析」と大きく記載すれば、このブースには「Webデータの収集&分析システム」があると分かっていただけるばずです。
さらに、少しでも来場者様に一目で簡単に視認していただくために、「収集&分析」と可能なかぎりシンプルに短いワードで記載しました。
少しでも簡潔に、分かりやすく、来場者目線に立った看板を考えることが大切であり、難しいところです。
また、このWEBクローラーですが、様々な用途で使用できるということは、その中にはお客様自体気づいていない用途も隠されているかもしれません。
これまで、自社製品やサービスにWEBクローラーが活用できると思っていなかった来場企業に、WEBクローラーを知っていただき、自社製品に役立つように啓蒙する意味でも、「市場調査」「需要予測」「競合分析」と代表的な活用方を記載し製品の活用を喚起することも大切です。
IT関連の展示会だからといって、来場者も全てITに明るい方たちばかりとは限ません。
そういった来場者のためにも分かりやすく、看板によって説明することを意識してください。